ヤマガタンver9 > チキンライスと中華そば②

Powered by samidare

▼チキンライスと中華そば②

松ちゃんは(歌詞だけで判断すると)
たまにしか連れてきてもらえないレストランで
チキンライス以外の高いものをたのむと
次にもう連れてきてもらえないかもしれない
そう思ってチキンライスをたのんでたようだが
それって“自分のための”選択だよね

僕の場合は全然事情と選択基準がちがう

約40年前 市内にレストランと呼べるものがあったかどうか
それは子供であった自分に判断はできないが
我が家で外食というと中央会館しか記憶にない
中央会館は当時は和・洋・中なんでもありの“総合食堂”だった

親になって初めてわかることだが
子供を連れて外食に行って たとえ子供がどんなものをたのもうと
支払に窮するなどという醜態は晒さないよう最低限の準備はしていく 
だいたい そんな“やばい”店を選ぶわけがないし
ちょっと余裕のあるときだから外食などするわけで
メニューを子供に見せた時点で なんでもOKのサインなのだが・・

当時は そんな親心など知る由もない

メニューを見せられても 中身をじっくり見ることはなかった
馬鹿の一つ覚えというか判で押したように『中華そば』だった
なぜに?と問われれば それは家計のために と答えるしかない
前提として こまっしゃくれたガキだったことは一つのポイントではある
がしかし(無理して来てるであろう)両親に迷惑をかけたくないという思いが
子供ながら自分の中にはあり 一番安いものでいいという考え方だった
それをストレートに言うと 親が傷つくだろうからと
もうどこにいってもそれしか知らないという風を演じ笑いまでとっていた
こんなの美談でもなんでもない 逆に親にとっては迷惑なことであったろう
でも幼い自分にとってはそれでも精一杯の親孝行のつもりだった












2009/12/27 17:06 (C) FPのひとりごと
(C) Stepup Communications Co.,LTD. All Rights Reserved Powered by samidare. System:enterpriz [network media]
ページTOPへ戻る